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高校国語~動画解説・補強教材~

反転授業の実施を目指して挑戦しています。 ここは一つの公開の場。まずは作成しやすいところから作成して、理想の形に近づけていきたいと思います。 現在は、教材やノートだけの古典文法の学習が出来る場の構想に力を入れています。

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古文文法基礎講座 1-8 用言問題演習1

さて、用言の基本的な説明は終わったので、あとは問題演習です。
基本的な問題+よく問われる問題にしています。

問題集などでもよく見かける問題もあれば、間違いやすいのでテストでよく問われる物を混ぜておきました。

古語としてどうしても知識が必要な場合もありますので、基本ルールに則りながら、当てはめられない場合の対応の仕方も一緒に勉強していきましょう!

では、問題プリントはこちらから。
ダウンロード

最終目標は5分以内でできるようになること。最初は10分くらいかかってもいいかな。

↓映像で答え合わせ↓


さて、何点くらい取れましたか?
間違えた人はしっかりと覚え直して再チャレンジしてください。
素早くできるようになるまでやって、初めてできたって言えますからね!


~余談~
「文法問題を作る」ってどうするのか?

よく「作成者の意図に立って考えてみなさい」と言われることがありませんか?
テストを作る側に立って考えるってことです。

私はよく高校生の頃に先生に言われた気がします。というか、そういう視点で考えるようにしていました。今やっていることの何を聞くのか・・・

例えば、ポイントを聞くはずだ!と思って、授業のポイントをしぼって考えるというのも手かもしれません。(ポイントをはっきりとしてくれる授業をしていればですが・・・)

しかし、テストを作る際には色々な制約があって、必ずしも作成者の意図だけで作れないことがあるのです。

練習問題であれば、ある程度多くの量を出せるので、まんべんなくポイントを外さないようにと全部入れます。ぎゅうぎゅうのお弁当箱みたいなものです。人気のおかずは全部入っています。

ところが、テストは、それなりの大きさのお弁当箱に現代文も古文も漢文も入れなくてはいけません。それぞれ人気のおかずを全部詰めるわけには行かないのです。

そうするとどうするのかというと、まずは生徒のレベルを考えます。どこまでできるようになって欲しいかということです。基本的なレベルのおかずを入れるのか、応用的なレベルのおかずを入れるのか。それを考えるのです。

文法問題となると、単発で問うか、文章の中で問うかということが迫られます。覚えることが大切な事項であれば、覚えてないと解けない問題を必ず入れます。それも、誰でもできそうなものと、半分くらいの人が間違えそうなもの、よくひっかかるものと3種類くらい用意して、その中から配点分取り入れます。

文章題の中から解いて欲しい場合は、覚えておいて欲しい問題とかぶらないようにして、問題を構成します。同じことを何度も聞いているとその分、他のことが聞けなくなってしまうからです。

こうやって考えていくと、「作成者の意図に沿って問題を考える」というのは、テストの構成や配点、問題レベルのバランスということが複雑に絡み合ってきて、実際に作っていくことでしか分かってこないと思います。

だから、「作成者の意図に立って物事を考えてみる」ということは大切だけど、「作成者の意図に立って考えてみて、勉強する範囲を決める」というのは間違っています。

文法はできるだけ理解と記憶を積み重ねておいたほうがいいと思います。その中で、よく間違えやすいもの、絶対覚えておかないとできないもの、そういう知識を積み重ねておくことです。そうすると、問題を解いているときに、今回のテストはどういう方向性で来ているなというのが見えてきて、対応できるようになるといった感じです。

ちなみにですが、学校のテストの作成意図や方針は解きながら考える癖をつけたほうがいいですよ。大学入試の時は、受けたい大学の過去問を分析して傾向と対策を立てます。全くやったことが無い人が急にやってできるものではありませんからね。

もし、よかったらこれからの定期テストのたびに、予測を立てて、終わってから先生に聞いてみるといいかもしれません。もし、毎回レベルやバランスを考えて作っているのならば、しっかりとした答えが返ってくるでしょう。もし、毎年使い回しているのなら、あやふやな答えになってしまうと思います。
後者の場合だと分かったら、テスト勉強は簡単です。先輩から問題をもらえばいいだけですからね。私は、まともに考えて作られたテストには、みなさんも用意に時間をかけて挑戦すべきだと思いますが、テストに手を抜いて取り組んでいる教師のテストは同じように取り組んでやればいいと思います。

話がテストを作る方になっていきましたが、文法問題だけで作れるという話ではないということでした。練習問題はいくらでも量産できてしまうので、あまり参考になることはないと思います。

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古文文法基礎講座 1-7 形容詞・形容動詞の見分け方

さて、用言も最後に近づいてきました。
今回は動詞の見分け方でも使用したプリントを使いますので用意してください。
もしなくしちゃった人のために、ダウンロードできるようにしておきますね。

テキストはこちらから
ダウンロード



さあ、あとは問題演習だけですね。今までやったことを使って問題を解きましょう。基本的なレベルといえど、複合的に力を使う必要があるので、知識を適切に引き出せるように頭に入れておいてくださいね。


~余談~
用言の見分け方を2回に分けて映像化したので、接触回数が増えて記憶に残りやすくなってくれたらいいのですが・・・

映像授業を作って、実際の授業で取り入れてみて思うことを今回は書こうと思います。

まず、思ったよりも生徒は映像授業を観ません。特に「家に帰ってから」は壊滅的ですね。唯一例外なのは「テスト前」ですが・・・

学校の授業以外に勉強する際に「スマホを使って学習する」という行為はやはりまだまだ定着していないのです。音楽やYouTubeで動画を見ることは当たり前であっても、学習の道具にはなかなかなり得ません。それは映像授業を観れる環境を作ってからよく感じています。

また、通信容量の制限もあるため、遊びのために通信したいけど勉強のために使いたくないという心理になってしまうようです。とことん、勉強しようという気がないのだなぁと思ってしまいます。

そこで、発想を変えました。

「授業中に映像を見ても良い」というルールです。
これは内容が難しいときの特別ルールにしたのですが、効果ありでした。結構な確率で観てます。「勉強する空間で勉強する時間」であれば「映像」も勉強の道具になるんですね。そうでない空間に映像授業が存在しても、それは「勉強」にあたるために利用されないんです。

だから、こうやって、一般公開する映像授業を作っていても、多分あまり観られないんじゃないかと思っています。本当に勉強したい人というよりは、どうやって教えようか悩んでいる方が観られるんじゃないかと思っています。(ちょっと恥ずかしいですが・・・)

ただ、一部には自分で勉強を進めていこうという気概のある生徒もいると思っています。そういう人に発見されて活用されれば本望です。お金をかけずに必要な勉強をするというコンセプトにもかなっています。

あとは、今回の公開している映像をテキストとセットでDVDにも焼いていくつもりです。自主勉セットを作って、勉強したい人に貸し出すんです。
もしくは、どうしてもついて行けなくなったけど、その子のためだけに時間が取れないって時の応急処置てきな方法でも使えます。

最終的には色々な場面に活用できると思っているのですが、今はそんなところです。

今回は本当に考えていることを書いただけの余談でした。

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古文文法基礎講座の時間です。
自分で映像を見て勉強を進めていくことは、自律していないとできないこと。それができている人はすごいと思います。

さて、今日は形容動詞です。今回もあっという間に終わりますので、頑張ってくださいね!

テキストはこちらから↓
ダウンロード



これで用言の活用表は一通り終わりました。あとは見分け方ですね。次で確認していきましょう!


~余談~
今回の映像授業の合間に、授業で話す余談も収録しようと思って撮って行ってます。まだどれくらいの頻度でアップすればいいのか悩んでいますが・・・

2017年度の私の実際の授業ではあまり説明することがありません・・・・・・生徒は映像で話す私の方が慣れているかもしれません。
それも現代文を担当することになったからなのですが、まずは自力で理解すると第一としたので、一斉講義型で授業するのをやめたのです。どうしても理解出来ない人のために映像授業を取って、観られるようにしておくという形を取っています。

では、授業では一体何をしているのか、疑問に思われると思います。

授業では、本文の理解と問題演習を中心にしています。本文の読解ができないと解けない問題を配付してどんどん解いていってもらっています。
制限時間内で解いた後は答えだけ載っているプリントを配ります(ちなみに問題はオール記述です)
そこで答え合わせをするのですが、どうしてその答えになるのかを考えながら答え合わせするのです。もう数ヶ月繰り返しているので、本文のどの辺りをみれば解けるのかに着目する生徒がほとんどになってきました。
今はもう一歩進んで、自分の言葉に置き換えないと解けない問題のレベルまでやっています。
それができたら、答えの覚え込みです。

国語の解答を覚えても意味が無いということを言う人がいますが、私はそうは思いません。
国語の解答にも伝統的なルールがあって、短い字数の中で伝わるように書く技術が必要です。どの部分が本文の言葉を使って良くて、どの部分は言葉を言い換えて説明するのか、非常に難しいと思います。

相手に伝わればどんな表現でも良い。

確かにその通りです。でも、思っていることと書いていることを一致させられない生徒がたくさんいるのです。
そのため、伝えたい内容をどう書けば伝わるのか、例文を覚えていってもらって表現方法を習得してもらっているのです。

もちろん、今のやり方を3年間ずっとやるつもりはありません。とある期間、練習として取り組んでいるのです。

それができるようになれば、お互いに解答をみて、どういう風に読み取れてしまうのか、お互いに話し合いができるようになるのです。

今はまだそこまでいけていませんが、実力が付いてくればできるはずです。

ってこれは、今流行のアクティブラーニングにのっとってしまうんですけどね。

今年は古文の授業をしていないので、本当にこの映像授業が唯一の古文の授業です。リアルで使うタイミングはいつになるか分かりませんが、分かりやすく説明できるように頑張っていきますね!

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みなさん頑張ってますか?
動詞が終わりましたね。
用言ももう少しで終わりです。今回は形容詞。大分短いので、すぐ終わります!

テキストDL↓
ダウンロード



形容詞は比較的短い内容ですので、あっという間でしたね。まずは活用表しっかりと覚えてくださいね。区別の仕方はあとで、まとめてやりましょう。


~余談~
「形容詞」と「形容動詞」よく似ていると思いませんか?
文法の教科書の説明を観ると、「性質や状態を表す」ものとして説明されています。違いは何だろうって思うんですよね。

ネーミングから、「形容動詞」には「動作」や「動き」が入っているのかと思っていたのですが(例えば、「あはれなり」は「あはれ」と思う心の動きが入っているなど)、どうもそうとばかりは言えないようですね。

では、それ以外に一体何が違うんだろう・・・?

いくら眺めても一カ所しか分からない。「ーし」で言い切るか、「ーなり」「ーたり」で言い切るか。活用が違うことくらいなんですよね。

さて、そこでまた疑問が浮かぶんですよね。
動詞は活用が違っても「四段活用」とか「ラ行変格活用」とか、規則正しいものも、規則から外れるものもひとまとまりにして「動詞」です。

じゃあ、形容詞・形容動詞もひとまとまりにして、「ク活用」「シク活用」「ナリ活用」「タリ活用」の四種類あるとしてしまえばいいじゃないかと思ってしまいます。

文法って不思議ですよね。でも、きっとこんな自分でも思いつくようなことなんだから、きっと今の文法を考えた方も考えたと思うんですよね。
でも、あえて今の形になっている。ということはやはり何か理由があると思うんですよね。

国文畑出身の私としては、その後の語彙の変化が一つのポイントになるんじゃないかと思うのです。

それは「なり」と「たり」の方です。
こちらは断定の助動詞の「なり」「たり」の変化なんですが、今の「だ」「である」の形に変化するですよね。
形容詞の言い切りが「し」→「い」に変化したレベルを考えると大きな開きがあるのです。

それくらい大きな変化があるっていうことは、今では分からないけれど、使い方に大きな変化があったのかもしれない・・・と思えてくるのです。

さて、現代からみた形容詞と形容動詞の区別には差が感じられませんけど、過去に戻ればあったかもしれない大きな差。ちょっと気になりませんか?

他にも今は「あいうえお」、「やいゆえよ」、「わいうえお」の「い」と「え」の発音の区別はほとんどありませんが、昔は明確に区別していたようですしね。どういう発音かは分かりませんが、区別はされていた跡が残っています。

本当に、理系の分野の方々、早くタイムマシン開発してくれないですかね?
これって危険な発想なんですけどね。タイムマシンがないから、歴史学や国文学が文献から昔のことを探ることに価値を見いだされていますが、直接確認しに行けるとなるとどうなるんでしょうね。
でも、答えを知りたい欲求というのは強いので、タイムマシンあればなと思います。(まあ、宇宙に行くのでやっとの技術力では時間を超えるのは非常に先になると思いますが・・・)

てなわけで、本当に色々なところに話が飛びましたが、こんなことを考えているしだいであります。

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古文文法基礎講座1-4 動詞の見分け方

さて、動詞については前半が終了しました。
9つの活用表をしっかりと書けるようになりましたか?
今回は、どの動詞がどの活用をするのか見分ける方法を伝授します。

ちょっと長いけど、頑張りましょう!!

テキストDLは↓から

ダウンロード



動詞の見分け方はできるようになりましたか?
今回から具体的に動詞を覚えていかないといけないですが、頑張って覚えていきましょう!


~余談~
ここからは余談になります。

今回使用した「用言の見分け方のプリント」なのですが、このプリントのデータだけいつも無くしてしまうのです。

そもそもこの見分け方のプリントを作ったのは、大学生の頃塾でアルバイトをしていたころでした。古文が苦手という生徒を山ほど相手にしていたのですが、その中で見分け方ができないという相談を受けました。
私が、当たり前のように、手書きでこのプリントのような手順で見分け方を書くと、生徒は驚いた顔をしていました。そんな手順を踏んでいたのかと。
どうも、ぱっと見てぱっと判断しているように見えて、当て物感覚なのかと思っていたそうです。

それから、このプリントをデータ化して、生徒に配って説明するようになりました。概ね好評ですが、今回のように習い始めには配りません。
最初からこのプリントがあると、こういうやり方で教えてもらえると当たり前になってしまうからです。このプリントに書いてあることは、本来「教えてもらう」のではなく、「自分で気づく」ことが大切だからです。(とはいえ、この映像授業にたどり着いたか方々はもうすでに苦しんだ経験がおありでしょうから、惜しみもなくDLできるようにしています)

そもそも、文法の教科書を見れば、図式化こそしていなくとも、文字で見分け方が書いてあります。(多くの教科書でほぼ同じ手順で)しかし、そのページは、最後のまとめのページであったり、脚注であったりと目立ったところには載っていません。

そこなんですよね。そういう所にまで目を付けられるかどうかができるかどうかの境目になってくるのです。

そう思うと、本当は自分で見つけて欲しいという気持ちで一杯ですが、一度挫折してこれから再起してやろうという気概のある方には、こちらからこけないようにポイントを説明します。そうでないと、どうしてこけちゃったか気づかないでしょうから。

今回の見分けるポイントみたいに、古文文法の中には、使い方として「見分け方」がいくつも出てくるんです。特に次の単元である「助動詞」では、意味が複数あるので、その見分け方があります。そこに気づいて覚えて練習した人と、全く気づかずに勘を頼りに解き続ける人では、できるできないの差がはっきりとしてしまいます。

これから先の文法の内容で、そういう「見分けるポイント」に注意してみていってください。そして、教科書に載っている方法よりも良い方法を見つけちゃいましょう。それで問題が解けるようになれば良いんですから。
方法なんて人それぞれです。間違ってしまうやり方でなければ良いんです。

自分で考えて、見つけ出す。

それこそ、本当の勉強です。

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プロフィール

HN:
原田(harada)
性別:
男性
自己紹介:
目標は「反転授業」の実施!

その前段階として、映像による解説授業の作成を行っています。テキストを使ったものは、実際の授業を受けている人限定です。ノートやオリジナルのものは一般にも公開して、学習したい人の応援をしていきます!

映像の撮影方法は準備できたので、色々な公開法を試したいと思います。最も管理しやすい公開法を採用予定。

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